Art2007_06

img8da54916zikezj.jpeg軽部武宏 / 個展

有味有臭なモノクロ

画家の軽部武宏氏をご存知の方はいらっしゃる?

ピポ子は全く知らないで入ったのだけど、何ていうのかしら...導かれるように「絵を見てしまった」という感じね。狭い室内に飾られた絵達の濃さと奥行きにまず圧倒され、次に何とも言えない不気味さに引きつけられたわ!

テーマは「水辺幻燈」水田で仕事をする子供の頭上に生える奇々怪々とした藁...無表情な顔を持つ水辺の石...睡蓮の花を持つ、目のない双子...。まさに日常の風景から垣間見る「不気味さ」が見事に表現されていたの。

殆どがモノクロなのだけど、一部淡い色が使われていて、それがアクセントになり一層怖さを引き立てているのよ。

画廊では見れなかったけど「ヘビ坂じじい」というテーマの作品集があり、こちらは作者自身が育った場所を描いているそうよ。どんな美しいものでも視点を変えれば怖く見えたり滑稽に見えたりする。感性が鋭くなければここまで描けないわね。

タッチこそ違うけど、ピポ子が以前描いていた絵の世界観は似ている気がする...だからこんなにも惹かれるのかしら。今度個展が開かれたら、彼と話をしてみたいわ。きっと...きっと...うさぎが好きに違いない!!!

img312869dczik0zj.jpeg植葉香澄 / 器 

一目惚れ

ピポ子は器が大好き!時間とお金があればガンガン購入したいくらいよ。

そうそう、そういえば去年偶然訪れた店で、金と銀の杯で下部がうさぎになっている「うさぎの杯」を見つけ衝動買いしてしまったわ!。ピポ子はお酒を飲む方ではないので観賞用になってしまっているけど、今では一番のお気に入りなの。

数ある陶器の中でひときわ異彩を放っていた作品の生み主は、植葉香澄さんという女性。まだ20代という若さで様々な作品を発表しているの。

彼女のモチーフはドクロ、コウモリ、ウサギ、龍・・・。一見可愛らしいけれどどこか毒気があり、色合いがとにかくカラフル!置いておくだけでもとっても楽しい気分になれちゃうの。

ひとつひとつ彼女の手から生み出された子供たちは、暖かくて、それでいてどこかいたずらっぽい。どれも決して大振りな作品では無いけれど、持つ人に「おっ!」と思わせる大胆さがあるわ。

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2007 6
軽部武宏 / 個展
植葉香澄 / 器

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