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100710.jpg茄子 アンダルシアの夏(2003)

日本初サイクルムービー!

2010「Tour de France」開催中!サッカーに押され気味に見えるけど、ロードレースは盛り上がっているわ。自転車にはそれほど興味は無いのだけど、レースで色とりどりのウェアに身を包んだ選手が一斉に走る姿は壮観。最近は節約と健康ブームで自転車に乗る人が増えたけど、日本では意外と昔からサイクルファンが多いのよね。2003年に公開されたサイクルアニメ「茄子 アンダルシアの夏」もそんな自転車を愛する監督率いるスタッフで制作された作品よ。

日本ではこれまで本格的なサイクルムービーは存在しなかったから、ある意味金字塔を打ち立てたと言って良いかも。物語はスペインが舞台なの。プロロードレーサーのぺぺが"ブエルタ・ア・エスパーニャ"という自転車ロードレースを戦い抜くお話なのだけど、レース中に知る解雇の危機、恋人と自分の兄の結婚という複雑な状況がエッセンスになっていて、自転車萌えだけでなく人間ドラマとしても実に良くできているの。

マイナス要因を振り切り自分の"自転車道"を貫くぺぺの生き様、地域の人達が家族のように彼を暖かく応援する姿・・人間描写やキャラの心の動向も見事に表現されていたわ。ぺぺがゴールを争う瞬間、それまでなめらかなトレース線が一変、何重もの線で構成された勢いある作画になり、鬼気迫る緊張感が画面から飛び出してきたのも素晴らしい!何よりマニアにはたまらないツボが要所に盛り込まれているのも凄いわ。

有名選手をモデルにした登場人物、レース解説に元レーサーの市川氏の起用や、実際のレース中継には必ずお目見えする巨大なオズボーン社の牛の看板の登場やレース後の薬物検査の様子など・・これだけのこだわりを見せつけられると、予備知識をもって再度見たくなっちゃう。公開当時、監督が宮崎駿氏の右腕だったということでその部分がピックアップされてしまったのは残念だったけど、この作品はジブリとは関係ないし、サイクルムービーとして日本を代表する映画だと思うわ。

エンディングの「自転車ショー歌」は、自転車好きの故忌野清志郎氏が歌っているから感動ものよ!どこを開けてもそれぞれの楽しみ方が出来るというのも今作の強みかも・・ちょっとマニア気分になりたい方にオススメ!

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