Music2007_08

imgd0e505cfzik7zj.jpegスティーブ・ヴァイ

Sex and Religion

初めて購入したギタリストのソロアルバムは、スティーブ・ヴァイよ!

そうね・・・目が回るほど若い頃だったわ・・・。

実は彼がデヴィット・リー・ロスやホワイトスネイクのアルバムに参加しているぐらいしか知らなかったのだけど、アルバムを聴いてびっくり!!ギタリストのソロアルバムって、ギュンギュン弾いてるだけなんじゃないかというイメージがあったのだけど、彼は違ったわ。正真正銘の変態ね!

聴き手を飽きさせる事なく、あの手この手で責めてきたわ。そんな彼がバンドを作ると聞いた時はもう大変!発売当日に店頭へダッシュし、バスの中でCDをすぐセット。その時の衝撃は今も覚えてるわ!メンバーはテリー・ボジオにTMスティーブンスと超豪華だけど・・・メンバーに決して埋もれる事のない、この強烈ボイスは・・・誰!?それが超ド級ボーカリスト、デヴィン・タウンゼントだったの!!

とにかく声は文句なしに格好良いけど、フェイクがたまらない!シャウトも無理なく出し切っていて、キレる部分としっかりと歌う部分のバランスが絶妙なの。ただキレてしまえば'前衛的'だけど、歌がきちんと歌える人だからこそ出来る技なのね。こんな人が世界に何人いるのかしら・・・。

大抵の曲は自分が歌ったらこうなるしこう出来るという予想がつくんだけど、このアルバムの曲だけはオリジナルがあまりにも強すぎて、14年経った今でも自分が歌うイメージがつかめないの!やはりこういうアルバムを作らなくちゃいかん!!唯一無二のボーカリストでなければ意味が無い!!レッツ変態!!!

img845c84cbzik1zj.jpeg石井妥師

Hellsing

アンテナがビビッと反応する時・・・それは大好物の音を見つけた時よ!

数年前ふと夜中にをつけると、たまたまその日に始まった新番組のアニメのオープニングが流れていたの。タイトルは「Hellsing」作品に興味は無かったけど、音と映像のテンポの良さに食事の手が止まってしまったわ。

作曲者は石井妥師氏。CMソングは勿論、数々のアーティストに曲を提供している作曲家なの。歌詞はあるもののテロップに表示されず、鍵盤の印象深いリフと後半の歪んだギターに様々な音が効果音の様にちりばめられ、ぶつかり合う事なく絶妙なバランスで混在してるのよ!

歌い手としてはいつもボーカルを聴いてしまうのだけど、歌は前に出る事なく程よく沈み込んで、楽器として面白い効果を出してるわ。とにかく歌を聴かせると言うより曲の世界を聴かせると言う感じ!'オープニングが凄く良いアニメは面白い'という持論を持つピポ子は毎週かかさずこの作品を見る事にしたの。すると予想的中!その理由として劇中BGMが良いから、更に物語が楽しめるのよ。

収録されてる別の歌モノはかなり歌詞がシニカルでツボを突かれたし・・・参りました!物語は現代の吸血鬼と教会の対立なのだけど、その陰鬱とした雰囲気に、石井氏の作り出す「からからとしていながら中心がねっとりした音」がバッチリはまってるのよ!あまりのセンスの良さに発売当時は話題騒然だったわ。

彼のソロアルバムについては別の機会に紹介させて頂くわね。あーあ、この方ともお仕事をさせて頂きたいなあ・・・。

Music Review

2007 8
スティーブ・ヴァイ / Sex and Religion
石井妥師 / Hellsing

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