Music2008_01

imgb01d2350zikfzj.jpegビヨンセ

B' DAY

拝啓ビヨンセ様。PVではあなた様のその麗しい姿を何度か拝見しておりましたが、アルバムを拝聴した事がございませんでした。そこで早速「B' DAY」を拝聴させて頂いたのですが・・・。

確かに彼女の声は素敵ね〜!セクシーでパワフルで・・・そして切ないわ。ただひとつ気になるのは、本来ならボーナストラックとしてカウントされるべきビヨンセのメッセージと映画の劇中歌"Listen"が、アルバムの曲のおしりにそのままくっついてる!これじゃ全部聴かないと知らないまま一生終えていたかも・・・。

そして、どことなく中途半端な感じのするエンディングだな〜と思う曲が幾つかあったけど、彼女の歌唱力が有無を言わさないものにしてるのでこれは凄い事だと思う。でもファンキーな"Suga Mama"は気に入ったわ。彼女の時折喉の奥で呻くようなソウルフルな発声がたまらなーい!もっとこういう楽曲を歌って欲しいなぁ。

でも最も驚くべき事は、このアルバムの曲全ての映像が作られているのよ!彼女のPVの質の高さは前々から知ってはいたけど、全曲作るとなるとかなりな時間を費やしている事になるわね。限られた時間の中でツアーだPVだ、誰々とコラボだ、映画だなんてやってるんですもの・・・いつ寝てるのかしら。しかもあの美貌をキープしてるのよ!

彼女のそのバイタリティとプロフェッショナルぶりには頭が下がる思いがするわね。ピポ子も今やっている事以上の事を進めつつ、クオリティもどんどん上げていかなきゃ・・・その前に過食で太りそうだわ!ストップおやつ!

imgbb1b4abezik2zj.jpegBoom Boom Satellites

On the Painted Desert

お洒落さん達が集うダンスフロアで大音量・・・ピポ子コレクションの中にある変わり種、それは"Boom Boom Satellites"のアルバム「On the Painted Desert」

ある人に作詞を頼まれて、初めて彼らの音を耳にしたのが7年前なの。ヨーロッパでブレイクした日本人ユニットと言われているけど、なるほど確かにぬかみそというよりおいしいスナックという感じがするわ。

最近CMソングで彼らのクレジットを見つけちょっとがっかりしたけど、ファーストアルバムの「OUT LOUD」はロック色が強く、「おお!兄ちゃんどっから来たね!」という男気溢れる良い雰囲気だった気がする。

この「On the Painted・・・」はリミックスアルバムという事もあって、また違うアプローチね。テクノとロックを融合させたビック・ビーツだとかデジロックの一派だとか色々なジャンル分けをされがちな彼らだけど、絵の具をチューブから直接出して塗りまくる荒々しさと、細い筆で緻密に描き込む繊細さを持ち合わせた人たちなんじゃないかと思うわ。

1曲1曲聴いてるうちに想像が膨らんできて、自分がスタジオでセッションしているような気分になってくるから不思議〜。アイディアを練り直す時に聴くとさっぱりとした気分になるのよ。盤では冷たい格好良さが主に表に出ているけど、きっとライブはガンガンに熱いに違いない!機会があったら是非ライブ会場に足を運んでみたいわあ。ピポ子ノリノリかも・・・。

imgde836690zik8zj.jpegTOM JONES

グレイテスト・ヒッツ

世界に大好きなTOMが2人いるの。それは"TOM WAITS"と"TOM JONES"

今日はJONES父さんについて語らせて頂くわね。

実はピポ子が彼の事を知ったのはここ5年くらいなの。御年68歳の大ベテランシンガーなのだけど・・・このパワーは一体何処からきてるのだろうか・・・何を食べたらこんなに元気なのだろうか・・・ボーカリストとして凄く気になるわ!!初めて耳にしたのは往年の大ヒット曲「恋はメキメキ」あまりの格好良さにノックアウトされ、バーライブでたまに歌う事もあるくらいだったの。

最近、彼の若かりし頃のカバーアルバムをお借りして聴いてるのだけど・・・いやあ凄い・・・。どんな曲を歌っても「TOM」なんだもん。当たり前の事なんだけど、その説得力はすべてを超越してるといっていいかも。若い頃は声に太さやパワフルさが勿論あるけど、年を経た後の方が艶が合ってよりパワフルに聴こえるから不思議!体力作りやトレーニングはきっと想像を超える凄まじいものなのかもしれないわ。

でもきっとミスター・パワフルはこう言うかもね。

「いつも素敵な女性と恋をしてるからさ・・・。」というか言って欲しい!(願望)

女性もそうだけど、男性も年を追うごとにセクシーになっていく人と風化していく人に別れる気がするのよね。特にエンターテインメントを生業とする人は前者でいたいと思うもの。ピポ子も今から準備しないと間に合わないかも!おやつ食べてる場合じゃないわ・・・目指せ!ダブル・TOM!!

img26212da8zik5zj.jpegLIVING COLOUR

TIME'S UP

上空から山のような煉瓦が落ちてきて、あっという間に家が出来る様を目撃してしまった・・・!

"LIVING COLOUR"のアルバム「TIME'S UP」を聴く度にそんな情景が目に浮かぶのは、ピポ子だけかしらん。

テクニック、アイディア、個性・・・どの部分もお見事。だから当時このファンキー黒人4人組は『黒いツェッペリン』と呼ばれていたそうよ。どうしても"お上手なバンド"ってテクニックに走ったりして薄っぺらいものになりがちだけど、彼らの背景には人種差別の枠を乗越えて新たな時代を切り開いていこうという信念が強く感じられるから、説得力があるわ!

ピポ子のお気に入りは7曲目の「ELVIS IS DEAD」タイトル通り「エルビスは死んだ」よ。これがシンプルな構成なのにファンキーで、格好良いの!日本でこんな歌を歌おうものならゴチャゴチャいわれそうだけどね。ふふふ・・・。この曲はプレスリーを旧体制に例えて、これから自分たちがロック文化を生み出していこうという前向きエネルギーで溢れてる。途中の展開では各国の言葉で「エルビスは死んだ」と連呼する部分があるのだけど、まさに世界にその意欲を呼びかけてるんじゃないかしら。

日本代表として久保田利伸も参加してるわ。あと4曲目の「LOVE REARS ITS UGLY HEAD」は絶品!楽曲のセンスの良さ、流れ出る心地よさの裏側に、"小気味よい皮肉"・・・。アルバムを聴き終わる頃には、「ただでは終わらないぞ〜」とほくそ笑む彼らの姿を垣間見た気がして「チクショー」と叫んでしまいそう。あら、お行儀悪いわねピポ子ったら・・・。悔しくなりたい方は是非!

Music Review

2008 1
ビヨンセ / B' DAY
Boom Boom Satellites / On the Painted Desert
TOM JONES / グレイテスト・ヒッツ
LIVING COLOUR / TIME'S UP

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