Movie2007_11

img8fda10c8zik3zj.jpeg「ギャラクシー・クエスト」

ファンへのオマージュ

着眼点が面白いなあと思う映画ってあるわよね。「ギャラクシー・クエスト」はつくづくそう思える作品だったわ。「スタートレック」をオマージュしたパロディ作品と言われているけど、SFファンへの感謝の気持ちが全編から溢れているわ!

内容は、架空のSF人気テレビシリーズ'ギャラクシー・クエスト'が放送から20年経っても人気が衰えないものの、この番組以降ぱっとしない俳優陣は、ファンへのサイン会やイベントを日々の糧にしていたわ。このままで良いのだろうか・・・そんな焦りを持つ彼等の前に、本物の宇宙人'サーミアン'現れ、自分達をある敵から助けて欲しいと言い出したのよ!

落ち目俳優たちは「本物の宇宙で宇宙戦争をする」事になってしまったの・・・。面白い事にサーミアンは嘘の概念がなく、自国で受信した'ギャラクシー・クエスト'の放送を歴史ドキュメンタリーとしてとらえ、彼等を本物の宇宙艦隊だと信じてたのよ。

そんな一途な思いが俳優達に自信を与え、お互いの信頼を取り戻す事が出来たの!でもここでの本当の主役はファンの子供たちよ。大好きなクルーを助けようと、ファン同士のマニアックな情報網を駆使して、敵を倒す算段を考え出し見事成功させたのだから・・・あの意気込みには感服!

「人が人を信じる」・・・信頼があればこそ、その力は無限大のパワーを生み出すのよね!とにかく映像のクオリティも高く、登場する宇宙人や宇宙船のシーンは見ごたえ十二分よ。

見終えた後、何とも言えない感動にしばらく包まれたわ・・・今落ち込んでる人は絶対見るべき!!

imgf23e3a42zik3zj.jpeg「40歳の童貞男」

男の見栄と友情と・・・

「40歳の童貞男」・・・すごいタイトルでしょ?

一瞬、大人の映画かと思っちゃうわね〜。興味津々で見たけどなかなか感動的なお話だったわ!

物語は、家電量販店に勤める40歳の真面目な男性が主人公よ。彼は未だに女性と関係を持った事が無く、ゲームやフィギュアに夢中なの。ある日勤務先のスタッフ全員にその事実がバレてしまい肩身の狭い思いをしたものの、同僚達は彼を卒業させる為に全面的にサポート!その甲斐あって向かいの店に勤務するバツ1子持ちの美しい女性を射止めるけど、自分が未経験である事に悩む・・・というものよ。


女性は自分の体型やルックスにこだわるけど、男性は同様に経験の有無を気にするのかしらね。女性側から言わして頂けば、そんな事は気にしない人の方が多いと思うわ。逆にお付き合いしてきた女性の数を吹聴する人の方がガッカリよ。主人公は愛しい人と結ばれる前に'予習'を試みるのだけど、心の無いつながりは無意味だと気付き諦めるの。うんうん、乙女と言われるかもしれないけどそういう気持ちって大事よね!

友情、愛情・・・色々な愛のかたちが色々な所にちりばめられていてポカポカ素敵・・・。映像として面白かったのは、オープニング!男がトイレに行き、トレーニングしてお風呂に入り、身支度をして、朝食を作る・・・なんて事はない朝の風景なのだけど、この部分で彼の生真面目さや繊細さがドーンと表現されていて、ピポ子としては「ああ・・・これじゃ、彼女は出来ないなあ。でも幸せになって欲しいなあ」という気持ちにさせられたわ。母性本能をくすぐられちゃったのかも〜。

更に劇中で「エイジア」のフレーム入りポスターを大事に持っていた男に同僚が「おまえ、ホモか?」そして「コールドプレイを聴く奴はホモだ」と言い放つシーンは大笑い!かなり音楽好きの人が作った作品なんだなと思ったわ。

そして、とどめのツボは要所要所に登場するおデブさん。何故ここで・・・?でもこの登場は爆笑よ!!ピポ子も自身の作品で、おデブさんを大事な場面で登場させるのが好きなので失礼ながら近い感覚があると思ったの。

映画を楽しんだピポ子より一言。世の男性諸君、愛は数ではございません!その人を思う濃度でございます!

img19afd7cezikbzj.jpeg「フライングハイ」

爆笑パニック、5分ごとに訪れるクスクス編

ジム・エイブラハム氏とザッカー兄弟コンビの名作「フライングハイ」

実はピポ子この映画の事は全く知らなかったの。おバカ映画の代表作だというのに〜!こんな面白い作品が1980年に発表されてたのに見てなかったなんて、何だか損した気分。

ストーリーは、飛行機にトラウマを抱えた元軍人パイロットが、すれちがいになってしまった恋人の客室乗務員を追って彼女の勤務する飛行機に乗り込むのだけど、機内で食中毒が起き、操縦士や乗客が次々倒れて飛行機は操縦不能に。このピンチを救えるのは飛行経験のある彼しかいない!乗客を、そして愛しい人の命を救う為にトラウマを乗り越えその人は立ち上がった・・・!

これだけ聞くとパニックムービーみたいよね。でも物語が進行するにつれ、笑いのツボがどんどん増えていくのよ。操縦士全員が倒れてしまい自動操縦に切り替える場面では、空気の入ったパイロット型人形があっという間に膨らんで代わりに操縦するの。もう大爆笑よ!

ピポ子のお気に入りは、機内の病の少女を慰めようと客室乗務員がギター片手に歌をうたうものの、演奏にエキサイトし過ぎて点滴チューブを切断・・・それに気付かず母親と乗務員が歌いまくり、少女が白目をむく場面なの。

もう文字にするともどかしいくらいに、見どころが溢れてるわ!色んな人達が年代を越えてこの名作に影響されたという事だけど、納得納得。人を笑わすというのは本当に難しい・・・クスクスさせるのは特にね。日本では軽視されがちのコメディだけど、この作品を見たら考えは一変するはずよ!!

img69fc86c8zik6zj.jpeg「キューティ・ブロンド」

これぞ女の子のツボ!、前向き特効薬

ピポ子の大好きな'鼻の穴で演技をするリース・ウイザースプーン嬢の出世作「キューティ・ブロンド」

公開当時かなりの話題だったと気がするけど、それもそのはずの逸作よ。テンポの良さ、キャラクターの魅力、ストーリー・・・全てが女性にとってツボなんですもの。

リース嬢は今回、お洒落に夢中な明るい大学生'エル'を演じているの。エルは上院議員を目指す彼氏'ワーナー'にプロポーズされるかと思いきや、「ブロンド女は妻にふさわしくない」という理由でふられてショック!でも持ち前の明るさと努力で、彼と同じハーバード大学のロースクールに合格してしまうのよ。

だけど彼には既に婚約者がいたの。打ちのめされたエルは奮起し、ワーナーよりも弁護士としての輝かしい未来に向かって邁進していく・・・という話なんだけど、唯のサクセスストーリーじゃないわ。この映画には「女性は男性に振り回されず'自分道'を築き、いつまでも美しく楽しく咲き続けるべきである。」という教訓があると思うの。

女性は出会いを逃してはいけない・・・ふられて辛い時こそ髪や肌の手入れを入念にするべき、と昔母が言っていたのを思い出したわ。若いピポ子はなかなか出来なかったけど、エルはそれをきちんと実行し、更にワンランクもツーランクも上の人生の愉しみを手に入れたのだからお見事!だから見ていて爽快なのね。

嬉しい事にピポ子の好きなジェニファー・クーリッジ嬢が、エルの友人として出演をしているから楽しさ倍増よ!!見終わった時、何だか全身がホカホカしてきて、何事も前向きにとらえられる気になってきたから不思議〜。今悩める人も幸せな人も、女性は全員見るべきよ!!

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ギャラクシー・クエスト
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