Works_Creative

091223.jpgバチカンの場合・・・

天使も踊るラップ!?!?

米ラッパーで故2パックの「Changes」が、キリスト教カトリック総本山バチカンが選ぶ"今週の音楽12曲"に選ばれたそうよ!

これはバチカンのSNS公式マイスペースで発表されたもので、2パックの他にシャーリー・バッシーの「007」のメインテーマやモーツァルトが選出されているわ。

凄いラインナップだと思わない?「Change 」は歌詞に露骨な表現はあれども、麻薬や暴力、犯罪の多い路上生活から生まれ変わりたいという2パック自身の思いが込められているので、バチカン側も人間の良心を求める内容だと評価し選考したそうよ。

25歳という若さで凶弾に倒れた2パック・・でも彼の思いが神の御許で生き続けているなんて、感慨深い事よね。

バチカンの、音楽のジャンルに問わず良いものは良いと作品を尊重する姿勢は日本も見習うべきではないかしら。日本でお寺や神社のSNSが存在するというのはあり得ないし、もし"今週の音楽"を選ぶとしたらクラシカルかスローな曲ばかりになりそうよね。

高野山でHeavy Metal・・ちょっと楽しそうなんだけど、お坊さんからブーイングが起きそう。あーあ、つまらないなあ・・。

091221.jpgファッションが巡る場合・・・

受け継がれる70’s編

米国の若者達の間で、両親の若かりし頃の写真を紹介するブログが人気を呼んでいるんですって!

新聞編集者の女性が母親のクローゼットから古着を探し出し、お洒落の手本にと古いアルバムを見ていたら、若き日の母親があまりにも美しく、それを皆に見せたいと思ったのがきっかけなんだそうよ。ブログのタイトルは「My Mom, the Style Icon」・・素敵よね。

開設して1ヶ月あまりの間に若き日の父母のお洒落を自慢したい若者達から数百件の写真が寄せられたの。古着好きとしては、かなり萌え萌えなブログだわ。そういえば、ピポ子もピポママが若い頃着ていたオーダーメイドのシャツやコートをもらった事があるのだけど、どれも体にフィットして個性的なのよね。

素材にその時代時代の香りが染みついているから愛着がわいてくるし、色もデザインも個性的で可愛らしい。現代の既製品では考えられない自己主張の強さ・・たまりません。

大手ファッション雑誌によれば、最近有名人のファッションを真似るように60~70年代のファッションを真似る若者が急増しているそう。不透明な時代だからこそ、古い写真の与える安心感が人気を呼び、懐古的ファッションが安く入手できるという事がブームのきっかけではないかと言われているわ。

こうして昔のファッションが見直されて古着が再利用されたり、新たなテイストとミックスされて蘇るというのも素晴らしいことだと思うわ。エコロジーという点では勿論、自国の文化を継承していくことにも繋がるもの!親御さん達も子供達とファッションについて情報交換出来るし・・良いなあ。日本もブームが来て欲しい!

091027.jpgスパーデザイナー日本人編・・・cast-1

MISA HARADA

MISA HARADA・・彼女の生み出す帽子の美しさに魅せられたのは去年のこと。

それまで秋冬合わせて10個ほどの帽子を持っていなかったけど私の購買心に火をつけたわ!仕事の合間に帽子専門店のCA4LAやパピヨネ、ルシェルブルーといったセレクトショップを歩き回り、いかに彼女の作品が手に入りにくいかを思い知った・・恋にも似た激情を秘め探し歩き、ようやく自分のスタイルに合った作品をゲットしたの!自分の丸顔をバランスよく見せる色や形を限られた点数の中から探すのは至難の業だったわ。

なにせ彼女のデザインは点数が少なくて、試着から手を離した瞬間に獲物を狙うが如く男性がかっさらって行くという始末なんですもの。入荷した先から完売という驚異的な競争率の高さ・・恐るべし!


091006.jpgMISAはロンドンのロイヤルカレッジオブアートを卒業後、エリザベス女王在位50周年記念式典のパレード用の帽子を始め、ジャネット・ジャクソン等数々のアーティストやセレブの作品を手がけているそうよ。かぶった瞬間に頭の形が綺麗に見えたり、各ラインポイントとなる装飾が粋で可憐なの。


帽子がこれほど身につける人の気持ちを高揚させ、服や他のアイテムを活き活きさせる存在であると認識させてくれたMISAは、間違いなく日本を代表するアーティストだわ!MISA旋風の予感・・"ミューズ・オブ・ハット"ここにあり!!

http://www.misaharada.com/

091103.jpg進化する媒体の場合・・・

拡張現実

iPhone用アプリの「セカイカメラ」。

これは最近言葉として一人歩きを始めた『拡張現実』と呼ばれるソフトの代表的なもので、現実の場所にiPhone等の端末を通じて様々な情報をリアルタイムに表示する技術なのよ。

「セカイカメラ」は、何も操作することは無くて、単純にその場にiPhnoneを向ければGPS機能を利用して、瞬時に各種の情報を”エアータグ”と呼ばれる方式で見せてくれるの。仕組みは意外に単純で、GPSで位置を特定、そこからサーバーに蓄積されてる情報をiPhoneに返すというもの。蓄積される情報が増えればエアータグも詳細化される訳ね。

現状では代表的な場所の情報しかないけど、実験的に行われてるアパレルショップでは店内でiPhoneを通して店内を見ると、そこにある商品情報がこと細かに表示されるの。その情報もリアルタイムに更新できるから、その先にオンラインショップをリンクさせたり、ユーザーのコメントなんかも見ることが出来るわ。最近は写真添付も可能なので更にリアルな情報を共有出来るし、エアータグのフレームも選べるから、自分の個性も出せて楽しいわ。

先日もやはりアパレル系のMeetingで、変化する広告手法のお話をさせて頂いたけど、iPhoneのようなインターフェイスがとても有効な広告手段になる気配が見えてきたと実感してるのよ。PCの中の仮想現実よりも拡張現実の方がより身近にビジネスに直結してくるわね。

でも、便利な技術とともに表面化してくるのがプライバシー。グーグルアースのストリートビューが良い例かしら。これはSFの世界になりそうだけど、個人にタグがつけられて、「この人物現在浮気中!」とか・・(笑)

いずれにしても、拡張現実を利用しての広告表現は大きな市場になりそよ。勿論エンタテインメントの世界でも色々な活用が思いつくわね。

091217.jpg地元で仕事する場合・・・

内向き同盟

フリーペーパー「美少女図鑑」・・何だかちょっと興味をそそられるタイトルよね。ページを開けば可愛らしい女の子が登場し、一見お洒落なファッション雑誌という感じなの。

北海道から九州の各県毎に発刊されているのだけど、残念ながら東京はなし。なぜなら、このペーパーは"地元を活性化させる"というコンセプトの元に作られているからなの。

登場するモデルはすべて現地の女の子で、着用する衣装もその土地でしか購入できないものばかり。ヘアメイクもクリエーターもすべて地元のスタッフで固められているわ。今まで地方都市に居た若者は何かを成し遂げる為に東京に出る事が主流だったけど、今は自分の身近にあるものを見つめ直し、新たなムーブメントを起こそうという動きが大きくなって来たようね。

「美少女図鑑」が人気を増す毎に、そこで紹介されたお店や商品は知名度が上がるだけでなく"ブランド力"も急上昇よ。配布してすぐ無くなってしまうペーパーは、今や最も影響力のある広告といえそうね。

でもひとつ気になることが・・。

ある若者が『下手に都会で背伸びするのなら、住み慣れた場所で気取らず楽しむ方が良い』と発言し、グローバルな舞台で人生の成功より身の丈にあった幸せを見いだす方が良いとも言っていたのよ。

地元を大事にするのは素晴らしい事だけど、世界規模ですべてが動いているこの時代に"内側"に向いてしまうというのはどうかしら?

そういえば、最近若い人達にギラギラした覇気を感じないのよね。こういったムーブメントが起こるのも、そういった要因が影響している気がしてならないわ。

次世代を担う世代が意欲的でなければ国は衰える一方・・これはある意味、日本の危機かもね!

091109.jpg無言のコミュニケーションする場合・・・

すれ違い通信

秋葉原ヨドバシAkibaでは、朝早くから数百人のゲーマーが集うという光景が毎日のように繰り返されているそうよ。彼らは全員ニンテンドーDSを手にし「ドラゴンクエスト9」に没頭しているんですって。皆視線を手元のゲームに向け、その場に立ち尽くす・・・なんともいえない光景だわ。

実はこの現象、"すれ違い通信"と呼ばれるものなの!

プレイヤーが自分のDSを通信モードに設定しておくと自動的に他のDSを検索し、後でDSを開くとその日にすれ違った他のプレイヤーが検出されるんですって。その際自動的にメッセージが交わされ、ゲームに必要な情報を得ることが出来る、というシステムよ。ゲーム進行において必要な地図や宝物を沢山集める為には、出来るだけ沢山のプレイヤーに出会う必要がある・・・そんな理由でヨドバシには多くの人が集まり始めたの。

「ドラクエ9」は今最も人気があるので、通りを歩くだけで"バーチャルな知人"が出来てしまうそうで、実際DSを持っている知人もその現象に驚いていたわ。プレイヤー達が求めるのは、貴重な地図を発見した際に自分の名前をつけられるという栄誉と、人と出会うという楽しさなんだとか。でも実際に人と出会っているかと言われれば疑問ではあるけれど・・・。

しかしながら、この方法は日本しか通用しないかもね。実際に「ドラクエ」を使ったマーケティングも既に行われているそうよ。誠実で寡黙、でも心の奥底に情熱を秘めている日本人・・・良い部分でもあり悪い部分でもあるけど、一生懸命に何かを為しえようとする姿勢は素晴らしいわ。そのうち"すれ違い恋愛"が多発するようになれば、またひとつのムーブメントが起きる・・・かも?

090000.jpegNew Yorkの場合・・・その2

場メディア力

日本では、空きスペースをニーズに合わせレンタルする"軒下ドットコム"などが最近話題だったけど、本家NYでは歩行者天国のレンタルを開始するそうよ!

レンタルといっても道なり丸々ではなく、空きスペースを広告スペースとして貸し出すの。場所や時間によって料金は様々だけど、タイムズスクエアあたりでは1日2万円から360万円という値段設定なんですって。

交通渋滞解消と観光客サービスが目的なんだけど、最大の狙いは「NYの資金源」!NY市はレンタル収益をファンド運用するそうよ!!・・ううむ、素晴らしい。

"Street Activity Permit Office"では広告を出す企業の審査を終え、遂に10社が決定。ある会社では「この宣伝方法なら足を止めてくれるだろうし、ニーズも増えそうだ。」と、かなりの効果を期待していたわ。

確かに日本の原宿あたりのホコ天では・・?だけど、天下のタイムズスクエアに自社の広告がドーン!と掲載されたらかなりのステイタスよね。何せ世界中から人が集まっている訳だし・・。しかしどんな打撃を受けてもただでは起きないNY・・この逞しさは見習わないといけませんな。そのうちコンテンツが増えたら、我が"USACOの広告"も・・ピピピピピッ。

New YorkNew Yorkの場合・・・その1

アーティストと街

NewYorkという街はとても面白い。ある映画のワンシーンでこんなセリフがあったの・・・「NYは敗者が集まる街、しかし彼らは自分を敗者だとは思っていない、明日の勝者を目指しているから・・・」。NYは、何事にもポジティブな街としてダントツな気がするわ。

確か統計によれば、100人に1人が億万長者だけど逆に銀行口座を持てない人達も同程度なんですって。しかも英語の読書きが出来ない人達も意外に多いと聞いたわ。もしお金を軸に考えるならば、今日は億万長者でも明日は無一文に・・・なんて状況も頻繁だそうよ。この予想もつかない事が起きるNYは、アーティストにとって厳しさと優しさが同居している。

日本で職業は?と聞かれ「アーティストです」と答えれば、怪訝そうな態度をとられるけど、NYで同じ答えをすると「素晴らしい!」とキラキラしながら微笑んでくれるの。それだけアートという表現が文化に馴染んでいるからなんでしょうね。例えば昨年公開された映画「SEX AND THE CITY」の中でも主人公が「どこから来たんだ!?」と言いたくなる位大胆な衣装で登場しても浮かないのよね。それは街自体がクリエイティブだからなのかも。

そう言えばこの作品、日本ではファッション図鑑的な扱い方をされて、マノロブラニクの靴が知れ渡る程度の影響しか出てないように思えるけど、女性が仕事をしていく上での厳しさや楽しさ、男性に対する考え方がきちんと描かれていて共感出来たわ。アーティストも良いものを生み出し、良い仕事が出来れば例え無名であってもきちんと評価される・・・素晴らしい事よね。

その一方での厳しさは、痛烈な評価。「あなたのデザインは猫が吐き出した毛玉のよう・・・」など容赦ない言葉が降ってくるから、精神面の弱いクリエイターはその言葉だけでやられてしまうわ。でも、それに負けてはダメなのね・・・。自分のクリエイティブ哲学やポリシーが間違ってないと思ったら真っ直ぐ突き進む事も大切よ!

人種が多種多様なNYだからこそ異文化が濃く交わった部分から新しい何かが生まれるのよ。それが生まれる為の優しさ、それが育つ為の厳しさ・・・だからNYは面白いわ!!

エンタテイメントと不況不況下のモールの場合・・・

エンタテイメント本来の姿

日本には、沢山のショッピングモールが出来たわよね。休日ともなれば人が溢れて大賑わい。でもモール御本家の米では経営難で次々とテナントが撤退し、6割以上が空室という深刻な現状なんですって。

セントルイスにあるクレストウッドモールでは3フロアがもぬけの殻という厳しい状況であったのだけど、斬新なアイディアで危機的状況を脱したの。

空きテナントを有効利用して、普段場所が必要な子供ダンススクールやタップダンス教室などに貸し出したのよ!レンタル期間は2年限定だけど、賃料は月1万と破格のお値段。駐車場も無料という特典付きだから借りたいと思う人達は後を絶たないんだとか。

通りすがりにスクールを見かけた人が入会したいと申し込んできたり、人が集まる事で買い物客が増えたりと双方にとって良い事ばかりよ。ショッピングが主体の場所であったモールが、今ではアートが主体・・・。

今までエンタテインメントは消費の為に存在しているように思われがちだったけど、こうしてエンタテインメント自体が消費に繋がるというのは正しい在り方よね。人間はどん底の時ほど底力を発揮するし、見えなかった本質が見えてくるような気がする。何度も同じ事を言ってしまうようだけど、この不況はそんな人間の力量を試す絶好のチャンスなのかもしれない・・厳しく良い時代に参戦できて良かったと思うわ!

ITCGIT業界の場合・・・

音楽が好き!!

「IT業界には音楽活動の経験者が多い」という事を聞いたことがある?

あるリサーチ会社ではそれを実証すべく、20代から50代の男女584名に意識調査したんですって。音楽を好きかという問いでは、好きと答えたのは全体の87%なのだけど、IT経験者で比較すると、未経験者は84%、経験者は92%とややリード。

PCで作曲、編集を行う経験に関しては、業界未経験者が17%、経験者が30%と差が開いてきたわ。そして演奏や歌う事を好きだと答えたのは、未経験者が30%、経験者が42%という結果よ。

次いで演奏好きの人が楽器を始めたキッカケとして、男性はミュージシャンに憧れた、曲に感動したという理由が多かったけど、女性は習い事と答える人がダントツというから面白いわね。しかもそのうちの5%がメジャーデビューを目指した事があるんですって!

ITというとどこか根気強くコツコツ仕事を行うイメージがあるし、かくいう我がUSACOもそれに相当するわ。音楽も自分の表現を音という手段を使って作り上げていくものだから、今回のこの集計結果は頷けるのよね。例え人前に出たとしてもNetworkから発信しても、何かを伝えたいという思いは必ず通じると思うわ。

091117.jpg飲み過ぎる場合・・・

コミュニケーション

大企業に特にありがちだけど、案件を決定する際上に通すまで幾つもの関門を通過しなくてはいけないわ。その為タイムラグが出来て絶好の機を逃したり、空中分解してしまうケースが多い。何故こんな結果が生まれてしまうのか?

ある調査によれば、日本の大企業は事業部などの組織単位、つまり"ビジネスユニット"で動いている事で動きが重くなっているからではないかと言われているわ。組織が重くなっている原因のひとつは"和"志向。組織がまとまるために歩み寄りは必要だけど、一人でも反対意見が出れば議論がまとまらず結果現状維持という状況に陥る。

そして、次は日本人特有の"内向き"合意。顧客を重視しライバル社の動向を探るより組織内部の事情を優先してしまう。更に、口を出すけど責任を取らずどこか他人事の社員、経営についての基本的な考え方が理解できていない管理職の存在等は組織の動向を鈍らせてしまうわ。

ほら、皆さん思い当たることは無いかしら?

組織が大きくなればなるほど関係者が増え、飲み会に出たり喫煙室での会話で仕事に必要な情報を集めようとするのよね。でもその結果、業務遂行の際に説得や根回ししなくてはいけない人間が増えるというデメリットに気づかず、どんどん重くなる一方・・。

本来なら各組織をコンパクトにし、情報伝達も早く議論しやすい環境を作る方が能率が上がるし、仕事とプライベートのオンオフを切り替えた方が集中出来るのは間違いないのに、未だそれが実行できない企業も沢山あるわ。

飲みたくなくても、仕事が終わってからダラダラと情報のやり取りなんて正直ぞっとしちゃう。どこか群れること、守ることに安心しきってしまう日本人・・このまま内側を向いてたら、ますます諸外国にそっぽを向かれちゃうぞ~!

ゲーマーゲーマーの場合・・・

挑戦こそ快感

ゲームばっかりやってると、現実と空想を混合し犯罪が起きやすい・・・少年犯罪が発生すると大人達は一様にそう言い出すわよね。果たしてゲーマーは、架空の世界でより過酷なバイオレンスを追求していているのかしら。

そこで米ロチェスター大学が、頻繁にゲームをする人2670人を対象に2つ、同時にロチェスター大学の学生300人を集めて4つの実験を行ったんですって。そのうちのひとつは、人気の一人称シューティングゲームに手を加えたものなの。

あるバージョンでは、携帯する武器はショットガンのみで暴力レベルが最高に設定、別バージョンでは、プレイヤーは超能力を持つ設定で基本的に鬼ごっこをするように指示されたのよ。ゲーム後主催者は被験者達に満足度を問い、どちらかのバージョンを再度プレイしたいのなら挑戦しても良いと申し伝えると、暴力レベルに影響されてチャレンジしたいと申し出る人は少なかったんですって。

更にバイオレンスゲームが好きだという被験者でさえ、その5%がより暴力的なゲームを楽しいと思えないと回答したそうよ。

今回の実験で、ゲーマーは過酷なバイオレンスを追求するのではなく、架空世界内で"自主性や能力を実感"し"挑戦すること"に魅力を感じているということが判明したの!

昔はゲームなんて単純な作りのものばかりだし、友達と顔を合わせてワイワイプレイするのが主流だったけど、今ではストーリー性も高いし画質もリアルよね。しかも1人で楽しめる作品も多いから内にこもってしまうのは仕方ないわ。

でも若い人達がこんなバーチャルな世界であっても、自分の能力を高めよう、挑戦しようとしている姿勢が見えたというのは素晴らしいこと何じゃないかしらね。ゲームのやり過ぎは良くないけど、あまりガミガミ言いすぎるのも良くないかも知れませんよ、お母さん!

HanakoHanakoの場合・・・

直感的世界観

次々と雑誌が廃刊になる中、毎月9万部という驚異的な売り上げを伸ばしている女性誌があるわ。それは90年代にその名を馳せた「Hanako」よ!

最近雑誌は一切買わないのだけど、その理由のひとつは『ずっと持っていたいな』という所有欲をかき立てられる雑誌が少ないという事かしら。凄く素敵な写真があったり欲しい情報がある事が必須条件だけど、自分の感性に合ったものを探すのはなかなか難しいわ。でもこの「Hanako」の売り上げが右肩上がりになった理由はそこにあったんですって!

従来はイラストだった表紙を写真に変え、表紙からその写真の世界へ誘う様にしたんですって。サイズも大きく見易くし、テーマが一見して理解でき女性が可愛いと思う紙面作りに力を入れたのが勝因のようね。特集ページでは写真とレイアウトをキッチリと決め、1ページ丸々写真で構成することもあるそう。

ページを開く度に"何を言いたいか"を直感的に理解できる紙面作りを心がけたのが他社との大きな違いなんだとか。何事もそうだけど、人様に見せる以上、世界観をきちんと作り上げその世界に誘うことが本当に大事よね。かつての太眉ワンレン時代のHanako族は今では良いお母さん世代だけど、ネオHanako族は自分のスタイルにこだわりを持つ自立した女性の為の雑誌へと進化を遂げているんでしょうね。

定年後定年後の場合・・・

第二の人生

「定年後働きたいですか?」・・・という問いに対して約8割の人が「YES」と答えたそうよ。

ピポ子も同意見!仕事を続ける事で人生に張りを持たせられるし、外見も美しく保てたりと良いこと尽くし。今の60代は下手すれば20代よりもパワフルで意欲的だし、何よりも社会経験のプロフェッショナルだから雇い入れる側も即戦力を得る事が出来る・・・見事な需要と供給!

そんな働き盛りの50代、60代に着目したSNS「小僧.com」では、"人生の後半を楽しく生きたいと思う"50代からの"小僧"達が情報交換したりビジネスを始めたりと徐々に盛り上がりを見せているそうよ。その中で、元刑事、現在パーソナルスタイリストというユニークな肩書きを持つ浜潤一さんは、54歳とは思えないほど若々しく生き生きとしてインタビューに答えていたの。

彼が起業したきっかけは、定年して再就職した同僚の殆どが好きな仕事に就けず人生を楽しんでいないと感じたからだそう。そこで浜さんは51歳で早々に引退を決意し、前々から興味のあったスタイリストの道へ進んだんですって。

定年後はゆっくり過ごす・・・というのも素敵な事だけど、好きな事をして収入を得られれば更に言う事無しなんじゃない?こんな時代だからこそきちんと勤め上げるというのも重要だけど、こんな時代だからこそ"自分の人生を作り上げることに挑んでいくチャンスもあるのだ"と考え方をシフトできるのも事実だわ。

ピポ子はまだまだやってみたいことが盛りだくさん!限られた時間の中でそれらを実現させる為にも今から準備しないと間にあわない!!さて、皆さんは人生の後半どう過ごしたいですか・・?

「小僧.com」webサイト

パブリックドメイン公的な場合・・・

パブリック・ドメイン

最近書店などで、2枚で500円という格安DVDが販売されているのをご存知?レンタルより低価格の上、昔の名作やディズニーまで見れるという事で大好評なの。でも何故そんなに安く販売出来るのかしら・・・?

理由は「パブリック・ドメイン」よ(以下PD)。

PDとは、著作物等の知的創作物に対し著作者が排他的な権利を主張出来ず、一般公衆に属する状態を指すの。殆どの場合、作品の公表後又は著作者の没後50年後に著作権が切れPDとして使用出来るようなり、更に翻訳家が持つ翻訳権を使って新しい字幕を付けて販売すれば相場より安く販売することも可能よ。

こういった名作映画のDVDを使って小説とセット販売したり、大学用のリスニング用教材として用いたりしてる会社が有るのだけど、実に着眼点が良いわ。前者は映画好きの人が活字で物語を楽しみ、本好きの人が映像も楽しめるという相乗効果が有るの。後者は昔の映画はセリフはゆっくりで丁寧な発音であるので教材として優れているだけでなく、昔の映画を知らない若い世代に作品の素晴らしさを伝えられるという利点が有るのよね。

企業は不況の中で安いコンテンツを探すことに躍起になっているけど、ちょっと周りを良く見てみれば素晴らしいものが有るものだわ。これを機に昔の映画の楽しさをもう1度見直せるわね!

でも、著作権の考え方を間違って活用するとこの文化を伝承する為のPDが機能しなくなる事も考えられるのよ。元々、図書館は存在自体がPDなのに、著作権と既存益の解釈の違いから置けなくなるケースが多くなってきているのも事実。権利という概念だけを持ち込んで独自に進化してしまった日本は早急な対応が必須ね。実は先進国でコンテンツが利用しにくいのは日本だけなのよ・・・残念ね。

あ、『PIPO PIPO TV』も50年後教材になってたらどうしよう・・・未来永劫語り継がれていきますように。

091112.jpg禁書に指定された場合・・・

自由の自覚

米国では1982年から9月の最終週が「禁書週間」になっているの。これは、米国において「禁書」とされた本を読んで自由をたたえようという趣旨だそうよ。「禁書」というと何だか恐ろしい響きよね。性的、暴力的描写や差別的表現、同性愛の描写などの問題のある書物を指すそうよ。

米国各地では今も本の検閲が行われていて、なんと日本でもお馴染みの『ハリー・ポッター』や『ライラの冒険』が指摘を受けているというからビックリ!子供達があんなに楽しんで読んでいる著書がターゲットとは・・。

『ハリー』は魔法を扱うことが保守的なキリスト教徒から非難され、『ライラ』は無神論を広める書物だとして北米カトリック連盟がボイコットを行ったというから、やはり宗教に関して徹底してるわよね。未だに有名な古典『ハックルベリ・フィンの冒険』も問題にする人もいるらしいの。理由は、黒人に対する差別的表現の言葉が使われ、物語がこの言葉を使用する少年の視点で描かれているし、逃亡した奴隷が最も尊敬すべき人物とされているからだそう。

しかし、この「禁書週間」中は検閲の歴史について議論したり、言論の自由について話し合うというから、様々な人種が存在する米ならではの習慣かも。その認識を踏まえた上で作品に接するというのは、やり過ぎ感はあれども意識的に多少必要なのかもしれないわね・・。

日本でも手塚治虫氏や水木しげる氏などの作品のあとがきには"当時の差別的表現をそのまま再現してあります"という注意書きがあるくらいだけど、もしこれが米なら完璧な禁書なのかしら。そして「PIPO PIPO TV」はダークだから、禁POD?・・なんちゃって。

いたずら書きピポ子の場合・・・その2

偉大なる頭脳の策

授業中いたずら書きをしていると必ず怒られたものよ。授業に集中せず気を散らすとは何事だ!・・・とね。でも実はこうした行為が、実際は集中力を高める事に繋がっているんですって!

ある実験で、録音されたメッセージに登場する名前を覚えているようにと指示を出した所、耳を傾けながらいたずら書きをしてる人の方がそうでなかった人より記憶が優れていたというから驚いたわ。確かにいたずら書きは注意力を逸らせるけど、退屈な作業を行っている間集中力を向上させる為の役割を担っていたのよ!

つまりこの行為を行わないと、かえって気が散る可能性が高いという事なのね。

英プリスマ大学の心理学者によれば、人間は自分の集中力を高める為に無意識のうちにいたずら書きを行うんだとか。なぜなら、作業から気がそれて空想にふけるのを阻止してるからなんですって!頭脳には一定限度の量の集中力しかないので、その注意力が使われてしまうと他の刺激情報の処理を停止してしまうというメカニズムかららしいわ・・・いや〜凄いわねえ。

空想には大きな認知的負荷がかかるけど、いたずら書きは負荷はかかるものの精神的能力を持続させるには充分だそうだから、ノートの端にちょこちょこ何か書くくらい大目に見てもらえるようになるかもね。むしろボーッとして何かを考えている人の方が仕事を任せるには不安なのか・・・うーん。これからはいたずら書きを正当化する人が増えてくるかもしれない。ピポ子も早速・・・あ、もう全部PCだから書けないや。道理で最近集中力が欠落してると思った・・・ピピッ。

同人誌同人誌の場合・・・

アキバ修羅場

同人誌を作っている、いわゆる同人作家の皆さんは、夏や冬の大型同人誌即売会(通称コミケ)直前は特に忙しい。仕事やバイトと両立しながら、会場で販売する書籍の原稿描きに追われるからなの。

でも家で作業出来ない場合や、他の作家と打ち合わせながら進行したい場合など、外で原稿を広げたり作業をしたりする際結構なスペースと時間が必要になるわ。入稿前はそれこそ売れっ子漫画家のように"修羅場"と呼ばれる状態に突入し、なりふり構わず原稿を描きまくらなくてはならない。

そこで登場したのが、クリエーターズカフェ「秋葉製作所」!

ここは09年2月にオープンしたばかりの、同人作家や漫画家が漫画を制作する為に設けられたカフェなのよ。制作用デスクやトレース台やスキャナー、DTP対応のPCやマーカー等の無料貸し出しや、コピーやプリントアウトも有料で出来るわ。

その他にペン先、インク、スクリーントーン等の画材も販売してるから、忘れ物があっても一安心なの。今後はコミック即売会や漫画家養成講座などのイベントも開催するというから、何やら楽しそうよ。レンタル料は1テーブル1席で60分500円、3時間1200円、6時間1800円のコースがあるんですって。金土曜日と休日前は24時間営業だから、思う存分修羅を楽しむ事が出来るわね。

高いか安いかは人それぞれの状況によるだろうけど、色んなクリエーターが集まって情報交換したり、隣の人の絵を見て刺激を受けたりコラボしたりするというのは楽しそう。ここから新たな文化が生まれそうな予感・・・気晴らしに行ってみようかしら。

I LOVE NY新鋭デザイナーの場合・・・

不況を逆手に!

どんなに不況が訪れようと揺るがない高級ブランド。でもそんな伝説は崩壊し始め、今は生き残り合戦が繰広げられてるわ。

NY5番街もリーマンショックが直撃し、ブランド服の値下げが次々と続いているというからビックリ。遂にNYファッションショーではコストを削減する為、デザイナー1人が1時間使用する会場を3人合同で1時間使用するという方法をとったそうよ。

バックステージはモデルとスタッフで溢れ返り大変な状況になるし、9つのブランドと6つのスポンサーが撤退しベテラン勢もショーを縮小・・・これも納品した店が潰れて商品の代金が回収出来なかったという悲惨な背景があったからだそうよ。

服が欲しい人にとっては買い時だけど、お給料が激減している状況ではなかなか思い通りには行かないわよね。でもデザイナー側も指をくわえてはいられない!今迄10万円前後の女性服を手掛けていた男性デザイナーは部屋着にまで幅を広げ、ある女性デザイナーは同じデザインのものを生地を変えて何パターンも作るという、コストを削減させる対策を打ち立てたわ。

彼らはこの不況下で消費者が望むものを作り出し、新たな需要を掘り起こすことが先決と語っているの。でもこんな時だからこそ、逆に今こそ大々的なショーを行おうというデザイナーもいるのも事実・・・自分の確固たるスタイルと信念があれば、今迄にないスポンサーが現われる可能性も低くはないもの!

それよりも今迄手が出なかったブランドの服を試せるチャンスが出来たのは、消費者にとって嬉しいかも。これを機会に試してみようかしら!あ、でもサイズが・・・うむう・・・。

concept workUSACO場合・・・その1
スローでクイック!

進行中のプログラムで詳しい事は書けないけど、春ごろに東京ビックサイトでのイベントでUSACOプランニングによるオブジェがお披露目される予定よ。エコロジーや素材、テクノロジーの表現などを一体化したものなのだけど、力を入れてプレゼンしただけに完成が楽しみ。

経済の状況に関係なく時は流れて行くわ。その時その時で一喜一憂していては企業として地に足のつかない体質となってしまい、間違った舵取りをしかねないかも・・。長期的視野と短期的な対応のバランスがとても大事だけど、情報だけがどうしても独り歩きしてしまう現代では、あえてスローな取組みも重要だと考えるようになってきたのよ。

スローと言っても、ただ遅いの意味でなく、じっくり物事の核心を抽出すると言う意味で、その分、常日ごろからの無駄とも思えるレベルまで物事を観察するのが前提条件ね。そして行動は誰よりも早くクイックに展開!! これが最近ピポ子の考える処世術よ。

情報過多の時代だからこそ、それに惑わされないより強力な自我が必要とされるわ。自分にとって必要な情報、不必要な情報を感覚的に処理できるようにこれからも頑張って精進していきたいわね。

img6fdd469dzikczj.jpegピポ子の場合・・・その1

お空のサロンは知でいっぱい

六本木ヒルズ49Fにある「アカデミーヒルズ六本木ライブラリー」。図書館好きのピポ子にはたまらなく楽しい場所で、時間が経つのも忘れるの。

広いスペースはお洒落で清潔感が漂い、初めて訪れた人もすぐ落ち着けちゃう。本棚には手入れの行き届いた植物が置かれてほっとするし、椅子の座り心地も最高!

この場所は"知的好奇心"を広げる事を目的としたスペースで、勉強や読書は勿論、メンバー同士の交流や情報交換の場所になっているのよ。開館時間が24時までというのが有り難いし、何より49階というロケーションでお茶を飲みながら本を読むというのは普段と一味違って楽しいわ。

置いて有る本の種類も興味深いものばかりで、起業家向けにビジネスレファレンスブックやキャリアに関する最新の書籍が満載。洋雑誌の種類も豊富だし、新刊からマニアックな専門書迄揃ってる揃ってる。でもそことは別に、後世に語り継ぎたい本を集めた"グレートブックスライブラリー"と呼ばれる空間には、画集や図鑑、地図、古典文学など貴重な書物が溢れ返っていたわ!ちゃんと"妖怪図鑑"も置いて有ったわよ~ふふふ。

特にユニークだと感心したのは、著名な知識人が普段どういう本を読んでいるかという事がわかる「知識人の本棚の再現」コーナー。彼らの興味の対象を本を介して追体験出来るという目論みはなかなか面白いし、ますます知的欲求が高まっていくわね。さすが"知"を目的としてるだけある・・・素晴らしい!

奥の会議スペースでは楽天さんが戦略会議の真っ最中だし、あちらこちらで脳細胞が活発に働いている気配を感じるわ!静かで落ち着いているけど、程良い刺激も感じるこの場所は作品作りにはもってこいかも・・・。これからここを第二の仕事場にしようかと、本気で考え始めたのでありました。

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