危機裸裸商店
輝きたい女性達へ・・
「危機裸裸商店」・・このユニークな看板を見つけた時、ビックリして思わず振り返ってしまったわ。
"キキララ"といえばサンリオの看板キャラクターだけど、そのイメージを覆す店名。これは只のお店ではないと、ピポ子アンテナが動いたわ。恐る恐る階段を上がると、そこにはヨーロッパの見せもの小屋的な垂れ幕と猫が連なったアンティークな傘立てがお出迎え。扉を開けるとそこは映画「Dr.パルナサスの鏡」の世界が!
そして中から現れたのは、フランス人の血を引くモデルのフィオナさん。シャンデリア、こぶたの剥製、蜘蛛の置物、銃などが所狭しとディスプレイされ、その中から数々の美しいコルセットと帽子、ドレスが完璧な形で現れたわ!一体どれが商品なのかわからないというのが非常に面白く、宝探しをしているみたい。レジ横には人の手を型どった紙幣置き、試着室には拘束道具、ドレスの後ろにはメリーゴーランドの白い仔馬と中世のヨーロッパの香りが漂ってくるよう。フィオナさんを含む全てが作品であり、どれとして無駄なものがない。
殆どがデザイナーである"kiki"さんの手作りだというから、その才能は計り知れないわ。フィオナさんによると、店内はオペラ座の衣装部屋というコンセプトで作られたそうで、見事にその通りの空間になっていたのよ。絵や音楽に限らず様々な表現をする時、アーティストはトータルでその作品の世界観を見せるわけだけど、kikiさんは自身の作品を空気ごとビシバシと伝えてくれたわ。どれもこれもが芸術であり、まるで美術品のよう。
迷いに迷って選んだのは、恐竜の骨がついた羽帽子「パウササロス伯爵はお散歩がお好き」!もともとは帽子デザイナーのkikiさん、細部のこだわりが半端なく、被った時に美しく見えるようデザインされてるの。しかもこの発想・・パウササロスというのは恐竜の名前なんだけど、その骨を縫い付けるとは恐れ入りました。
ひとつひとつの作品にきちんと物語があるからこれだけ作品が生きているのよね。他にもデザートハットも多数あって、女心をくすぐる大胆なお花モチーフにも目を奪われたけど、ハツカネズミの剥製が縫い付けてある作品にはビックリしてしまったわ。
どれもこれもが美しく、どれもこれもが女性なら一度は身につけて見たいと思うものばかり。生憎店内撮影は禁止なので、言葉で伝える事しか出来ないのがもどかしいわ。ただ一つ言える事は、ここを訪れた女の子は女で良かったと心から嬉しく思えるし、思いっきりお洒落がしたくなるはず!いつまでもキラキラ輝きたい女の子よ、キキララにいざ集わん!
iPad2
白くなった!
震災の影響で日本発売が一ヶ月遅れになってしまったiPad2を早速購入よ!
Apple銀座で朝9時から発売と言う事で30分前に到着・・と、びっくり!既に400人近く行列ができていて、これはお正月の福袋の時と同じ規模。SALEでもないのになんじゃこりゃ!?結局、並んでからゲットするまで2時間半はかかったかしらね。今回は買ったのは白の32GBwifiタイプよ。初代iPadは16GBで既にメモリーがパンパンだったので倍にしてみたの。
早速開封アクティベーション・・重さは初代より15%程軽くなって厚さも33%減だそうだけど、実際に手にした感じはとてもGood!! それは長時間持ってみると、とても違いがわかるわ・・。ちょっと軽量化しただけでも手持ちの疲労感が全然違うのよね。色も白なので感覚的にも軽く感じてスレートって感じ。
スペック的にはコアがダブルになってアクティブなメモリーも倍になったので、WEB閲覧時にはビックリするくらいの早さが体感できたの。あと、評判の良いGarageBandも初代iPadだとチャンネルを増やすと落ちてしまう事が度々あったけど、全くそのような症状は無し!その他のアプリも動作が安定して色々実用的なレベルになってきたわ。
よくiPadではFLASHサイトが見れない云々って言われるけど、既に「Puffin」って言うアプリで殆どのサイトが閲覧できるのよね・・初代iPadではモサモサしてたのだけどそれも解消!!
次にiPad2でしか動かない「iMovie」・・これもインターフェイスが良くできてて凄いわ。プレゼン用の映像とか、プリプロ用の制作はこれで十分って感じ。iPad2でこれだけ出来るのだから、間もなく発売されるFinalCutProは超期待大よ!
デジタル系のレビューとか見ると、今度のiPad2には触手が・・なんて記事が多いけど、実際に使ってみると、その進化はとても真面目で、スペックだけの評価では伝えきれない部分が多いと感じのよね。着飾る進化より、本質とでも言えば良いのかしら・・ふふふ。
あ、カメラはお世辞にも綺麗とは言えないので、あくまでもfacetime用を割り切った方がいいかもね。動画は綺麗よ。色々なアプリのレヴューも含めて逐次お届けするわね。
M3とは?
紙から音へ・・
以前から気になっていた「M3」・・紙媒体の同人誌即売会に対し、音系の即売会を指したイベントよ。音楽ボーカロイド『初音ミク』等の出現により、最近では"同人音楽"という言葉が浸透しつつあるし、知り合いの音楽関係者も参加してると聞いたので、市場調査を兼ねて行ってみたわ。
今年でもう既に25回目の開催!その人気は年々ヒートアップしているようよ。会場の東京流通センターは、小学生の頃同人誌即売会で訪れた場所なので凄く懐かしかったけれど、やはり即売会の独特な雰囲気は今も昔も変わらない。会場に一歩足を踏み入れると、沢山のサークルさんが机の上に自作CD、DVD、しかもゲームまで展示していたの。
本ならばパラパラッと見て選別するところだけど、音なので視聴してから・・という流れよ。人気のあるサークルは、お客さんが予めネットで視聴済みなので、目の前でどんどん売れていくという状況。これもいわゆる同人誌の"壁際サークル"現象と全く同じかもしれないわ。
とにかく目につくのは、可愛い女の子のイラストのジャケットばかり。男気溢れるイラストやサウンドというのが全く見あたらず、不思議に思ったピポ子は片っ端からサークル参加している人に質問をしていったの。同人誌なら、ジャンプ系など『既成の作品を独自の世界観や作風で描いた』作品、そして『創作』と呼ばれる完璧なオリジナルなど幾つかにカテゴリー分けされているけど、「M3」では殆どがオリジナルのストーリーを作ってその世界観を音にするパターンなんだそう。既成のゲーム音楽を自分なりに作る場合もあるらしいけど、それはリアレンジに近い手法なんだとか。
ただ可愛い女の子が主体なので、サウンドもそれに合ったポップな作品が多いみたいなのよね。不思議に思って何人かの参加者に聞いてみると「売れるからじゃないですか?可愛い方が・・。」という返答が。年々商業音楽に携わる人達がこちらに移行してきたという話も聞くけど、これじゃ根本の「好きだから作る」精神からかけ離れ、新たな市場として捉えられてしまうのではないかという危機感は否めない。
ネットが主流の昨今だけど、敢えて"即売会"という形を取るのは、作り手と買い手が向き合い情報交換をしたりコミュニケーションをとるというのが最大の理由だわ。昔と比べてソフトもハードも廉価で手に入れられる事だし、再びこの場所から新たなムーブメントは起こるかも・・!?
サイズ統一!?
前にならうな!
不況のあおりを受けている出版業界・・各社手を結び、ある対策を打ち立てたわ。それは雑誌の"サイズ統一"!書店に並んでいる本を見れば一目瞭然だけど、各誌微妙に高さが違うのよね。
広告は1ミリ違えば作り直しの作業が必要になるし、紙の種類が違えば値段も変わってきてしまう・・結局はコストを下げる為の対策なのよ。もともとは編集者のこだわりから生まれた数ミリの差なのに、足並みを揃えた事でたちまち個性が失われてしまう。
書店側は棚が見やすくなって良いと言っているけど、消費者側からすれば買い間違いが起きかねないし、寂しい感じもするわ。こんな状況だからこそ、逆に各誌の個性を競わせるべきなんじゃないかしらね。洋服を例に取ると、JIS規格でおおよそのサイズは決まっているものの強制では無く、メーカー側の任意なんだそうよ。
同じカットソーでもユニクロは標準体型、無印はやや細身といった具合に、各社の特徴を押し出す事でブランドイメージを作り上げているわ。この微妙な違いが消費に繋がっている事に気付いていないのだろうか・・うーん。
利便性を考えるのは大事だけど、それによって感覚的な楽しさが失ってしまうのも問題よ。・・これって教育の現場に酷似している気がする。今こそ足並みを揃えるよりも切り込むべき時よね!さもなければ一寸先は闇・・。
Tシャツ1枚効果2倍
ヒット&ペイ!
年々下降の一途をたどる広告費。多少は持ち直しの気配もあるけれど、企業は限られた予算内で効果のある広告をどううつか、日々頭を抱えているわ。でもそんな時こそ、アイディアと行動力を持つ人間は最強よ!
米ではある男性が展開する広告宣伝が評判になり、依頼が殺到しているんですって。彼の名はジェイソン。企業のロゴが入ったTシャツを身につけ、Times Squareなど人通りの多い場所を徘徊して自分の映像を撮影し、その画像を日に十数回動画サイトに挙げているの。
ツイッターやフェイスブックなどをフル活用して口コミで賞品を広め、今では2万人のフォロワーと1日200件以上の問い合わせがあるという効果覿面ぶり。クライアントは個人事業主から大企業まで、靴下から車まで様々な宣伝を行っているわ。契約は月、年間契約と予算に応じて選択でき、毎日2ドルずつアップするというユニークな仕組みよ。
ジェイソンさんは去年1年のうち1日しか休まず、常にTシャツ姿で街中歩き回っていたそう。"ツイッターを上手に利用して活躍した人を讃える賞"では最終選考に残り、授賞式にも勿論シャツ姿で登場していたわ。実にご立派!
たった一人で多数のクライアントを抱え、遂に人手を増やそうと考えているそうなのだけど、結婚式も葬式もTシャツでいられる人材を探すの難しいかも・・ですって。他にも、空室になってしまった建物の壁面に広告を貼り付けて空きスペースを有効活用する個人の会社が登場したりと、知恵を持つ人達の快進撃は続いているの。
日本ではなかなかそんな事はすぐ出来そうもないけど、アイディアひとつ、行動力ひとつで不況という言葉は薄らいでいくわ。まずは思いついたら即行動!生き抜くにはそれしかない。
集え!萌える者たち!
同人誌の世界とは?
かなり前になるけど、東京ビックサイトで開催された「春コミ」に行ってきたわ。
コミケとは、同人誌即売会やコスプレを楽しむ人達が集まる祭典で、特に夏と冬は大規模に開催されるの。毎年全国からどっと人が訪れるからニュースでもよく取り上げられるし、世界でも有名なイベントだから知らない人はいないかも。
丁度家のご近所だし、市場調査と生の現場の声を聞きたい!と思い十数年ぶりに訪れたのだけど、やはりその熱気は凄い!ビックサイトは最近お仕事でよく行っていたのに、その光景は全く別物。様々な年令の男女が長蛇の列を作り、黙々と、または友人同士で小声ではしゃぎながらお目当ての自分の好きなジャンルの同人誌を探していたわ。
早速入場券代わりの分厚いカタログを購入し、まず「ジャンプ系」の同人誌が集約されている東館へ。会場一杯にずらっと並んだ机のもの凄さ・・以前も思ったことだけど、オリジナルを作っている人は勿論、現存する作品をもとに色々な解釈や考えで自分の世界を創作している人達がこれだけ存在するという事実には驚かされるわ。
今回15000サークルが参加しているのだけど、その数以上にアイディアや作品数あると考えると、ちょっとした漫画シリコンバレーのような気がする。パッと見て興味をひくような絵の表紙を見つけると、そこにいるサークルの人に声をかけていったの。
初対面にも関わらず、こちらの意図を伝えると彼女達は快く質問に答えてくれたわ。プロの現場同様デジタル化の入稿が主流であること、ブレイク間近の作品、作品がYouTubeで外国語で翻訳され無断で挙がってしまったことの明と暗、作家さん達の生活等々・・実際に同人活動している人には当たり前の事だけど、聞くこと知ることが昔と大分異なっていて、ややカルチャーショック。
知り合いも同人誌からプロの漫画家になったけど、仕事としてやって行くには様々な制約や責任が生まれるので結局同人に戻ったの。ただひとつ言えるのは、オタクだから腐だからなどと"奇異な存在"として見られがちな彼らは「好き=萌える」感覚が人一倍高く、それを表現し共有したいという情熱に溢れたクリエーターであることは間違いないわね!
でも、もしかしたら日常のちょっとした"萌え"を見つけられる人は人生を楽しく明るく生きていけるのかも・・ピポ子も"萌え"るものをどんどん探さなくちゃ!
iPadの背景にあるものとは・・
PART-1:囲い込み
遂にベールを脱いだAppleの新カテゴリー「iPad」。
最終的にベタなネーミングに落ち着いたようね。単純なカテゴライズであればタブレット型PCなんだろうけど、その背景にあるものが全く違うわ。
どうしても日本だとスペックばかり見てしまって、「あれが出来ない、これが出来ない」という毎度お馴染みの光景が繰り返されるのだけど、「iPad」をコンテンツ提供者の側から見ると全然景色が違って見えるの!
iPhoneやiPodの時もそうだけど、スペックではこれを上回るものは多数存在するわね。でも、母体となるiTunesが他には存在しないのよ。似たようなサービスは多々あるけど、どれもが中途半端だったり、途中でサービスを止めてしまったりと、継続性と戦略的な一貫性が欠けてるわ。
iPhoneやiPodを語るときは必ず、iTunesを含めて語らないといけない。今回のiPadも全く同様よ。そして、あまり知られていないAppleの動きとして、現在世界最大規模のデータセンターを準備しているのね。これは何を意味するかと言えば、Google等で最近はやりの「クラウド」とも言えるのだけど、Appleの場合はそれをユーザーに意識させない戦術でくるのだと思うわ。
それは「静かなる囲い込み戦略」とでも言うべきか・・。
そのフラッグシップがiPadと言っても良いのかも。iPadではないけど、アマゾンのKindleで最近、米大手の出版社の本が全て販売リストから消えたという事件があったのね。簡単に言ってしまえば販売価格の交渉決裂なんだけど、出版社にとってそのインパクトはかなりなものだったかも。この状況を「アマゾンが出版社にお仕置き」なんて見出しもあったわ。
ここにiPadが参入するわけだから、出版各社は戦々恐々よ。それに著作者本人の承諾で電子出版化ができて印税率が70%・・これをピンチととらえるか、新たなチャンス到来と考えるかで出版社の存在価値が問われるわね。
出版社が無くなるなんて言うのは暴論よ。例え個人で出版化が可能になっても、それに関わる各種の責任問題等の管理業務が無くなる訳ではないから。だから出版業務というよりもエージェント業務にサービスが移行するわね。特に出版不況と言われる日本では、この点に着目すれば少人数でも一気に大きなビジネスも可能になるかもしれないわ。
「iPadがでかくなったiPhoneじゃん」と思ってるあなた、甘い!この大きさにとんでもない可能性が秘められてるのよ。クラウドをバックに付けてね・・。お話がクラウドの本質から離れてしまったけど、続きはPart-2で。
出版不況??
電子書籍
今年は「電子書籍元年」と言われているわ。毎年米ラスベガスで開催される家電ショウでは、電子書籍専用のコーナーが設けられた位のフィーバーぶり!まもなく発表が予測されるAppleタブレットも控え戦々恐々!
特に注目を集めていたのは、ケンブリッジ大学のベンチャー"プラスティック・ロジック"がお披露目した「QUE」よ。本体は6ミリという薄さで、新聞、メールにアクセス出来、スケジュール管理も可能というビジネスマン向きのもの。しかも読むだけでなく、気になる部分に書き込みも出来るという優れものなの!その他にも、料理をしながら見る防水機能付きのレシピ専用の書籍などもあって、何だかワクワクしちゃったわ。
特に気になったのは、本さながら見開きになった書籍で、ネットに接続しダウンロード出来るという逸品よ。文章を映像と一緒に見る事が可能で、分からない言葉が出てくるとその場で調べられるという"活きた本"とでも言うべきかしら。
あらゆるニーズに合わせて素早く対応しているから、どの書籍も個性的で実に使いやすそう。現在、米での電子書籍の売上はうなぎ登り・・それに応じて、書店サイドも様々な対応を取っているわ。老舗の書店バーンズ・アンド・ノーブルでは、通常の書籍と共にカラースクリーンを用いた独自のデザインを展開させているのよ。それより何より1500冊分の本が1台に収納され、100万冊以上の書籍や雑誌が1/3の値段で買えるというのは有り難いし、重い本を持ち歩かなくて良いというのは肩こりが解消されて嬉しい事だわ。
これだけ便利な電子書籍、日本でもパナソニックやソニーが先陣をきって販売したものの、売上が全く伸びなかったの。理由は「読める書籍が無かったから」・・日本の出版業界が守りを固めた結果がこの有様という訳よ! 出版不況と言われるけど、実は一気に逆転できる環境にあるのも出版業界・・だけど全然気付いてないようね。
立派な外枠はあれど中身が買えない、こんなバカなことがあっていいのかしら。皮肉なことにソニーはアメリカでアマゾンに続き2位という健闘ぶりを見せているわ。こうして日本はまた自分達で自分の首を絞めているのね。普通の本も取り寄せに2週間かかるし、電子書籍もこの有様・・出版業界も自分達の既得権益を守ることより、どうやって時代の流れとタッグを組むかを考え直さないと、ますます世界から置いてきぼりにされてしまうわよ!
著作者の立場からすると出版社を通さずにダイレクトな販路が確立されるから、コンテンツホルダーには追い風!! 出版社の勝手な事情から日の目を見なかった秀作がリリースされる可能性も出てきたし!!面白い年になるわ!きっと!
身近な未来を見てみれば・・・
セカイカメラ2.0
iPhoneアプリとして、遂に世界に向けて拡張し始めた「セカイカメラ」。
銀座Apple Storeで「セカイカメラsukiyaki2009東京」と銘打ったイベントが行われたので、お邪魔してきたわ。今回発表されたバージョン2.0では、Twitter対応の他新たな機能が満載で、ユーザーにとっては嬉しい限り。
更に様々な企業と提携してるのだけど、特に興味深かったのは『楽天トラベル』。エアタグから直接楽天トラベルで宿の予約が可能で、観光情報をタグから得られるし、パーソナルな旅行体験やナビゲーションが楽しめるのが魅力よ。
その他にも世界展開に向けて、外部のデータベースから用いた情報をエアタグを投稿したり、動画やアニメーションを掲載したり、プロフィールからのフォローを可能にしたりととにかく盛りだくさん。エアタグが見づらい、現地に行かないと削除できない等の問題点もクリアになったわ。
アプリを開発した"頓智ドットコム"のCEO井口氏は実にユニークな方で、イベント中は会場から笑いが絶えずその巧みな話術に引き込まれっぱなしよ。ご自身が楽しい!と思われた事をどんどん取り入れ、小さくて埋もれがちである有益な情報を共有していこうという考え方は実に素晴らしい。
ユーザーから発信するという「前のめり」姿勢が今の日本に最も必要な事ですもの!自分が良いと思ったこと、やりたいと思ったことを実行に移す、その発想力とエネルギー・・そして根底に情熱があるからこそ「セカイカメラ」は注目されたんでしょうね。
イベント終了後、井口氏とお話したのだけど、登壇されていた時の印象とは異なり、ピンクのセーターがとても似合うキュートな方だったわ。是非USACOでも何かご一緒したいなあ。
来春、エアタグがセカイの空に浮遊すると思うと何だかワクワクしちゃう・・そして常に視点も指向も「上を向いて歩こう」!!あ、だからイベント名が"Sukiyaki"・・・トンチが利いてますね、井口さん。
セカイカメラ・サポート
http://support.sekaicamera.com/ja/
頓知.com
http://www.tonchidot.com/
成功をつかみたい場合・・・
失敗は成功の母
何かを始めるには失敗がつきもの・・起業する人が最初から成功する可能性は限りなく低いわ。大手企業が「こうして成功した」というセミナーが開催されているのをよく目にするけど、失敗談を聞ける機会というのはなかなか無いものよね。
でも去年の10月にサンフランシスコのホテルで、何十億もの利益を生み出す企業の代表が集まり失敗談を語る「Fail Con」というイベントが開催され、チケットが完売という盛況ぶりだったそうよ。
Facebookのアプリのメーカーである米Slide社のCEOは、「失敗すると"ある種の開放感"が得られ、次はゼロからではなくマイナス5くらいから始めるという気分になるという。そうすると、失敗を恐れる気持が無くなる・・」だそうよ。
人気のソーシャル・ゲーム・サイト「Zynga」を運営する起業家は、自分の失敗を理性においても感情においても"認める事"が出来れば、自分の運命を支配できると語っていたわ。
彼らは散々辛酸をなめてきた上でこういった結論に達したのだそうよ・・実に重みがあるわね。自分が正しいと思っていた戦略にこだわって進んできたけれど、失敗という"啓示"を受入れ決断したことが今の成功に結びついているのかもしれないわね。
今は成功していても、次の啓示はいつ訪れるのか・・そう考えると不安ではあるけど、一度地獄を見ているのだからこれ以上の事はないと思える"開き直りエネルギー"が事態を好転させる事は間違いないわ!
日本でもこういったイベントが開催されたらいいのになあ・・自分の恥を晒せない国民性だから難しいかしら?
IT業界の人間になりたい場合・・
変わり者列伝!
ある大手ソフトウェア会社のCEOが面白いことを言っていたわ。
「IT業界の人間は殆どが変わり者で、性格にも仕事への取組にも奇癖がある。」と。
彼曰く、IT系の人のDNAがこの世界に魅せられる特定の性格を形成しているか、暗い職場環境とコンピューターの画面からの放射物によって徐々に異変しているのが原因ではないかと考えているそうよ。
彼の職場では、ずば抜けて優秀だけどずっと話しっぱなしのエンジニアや歌詞調のコメントを送りつける開発者など、仕事は出来てももの凄い奇癖の持ち主が多かったんですって。そのうち奇癖が作業の進行の障害に発展していったそう。
管理者の立場からすると奇癖の問題にはなるべく関与したくないと思うのが常。結局問題が大きくなり問題児を解雇という結果になってしまったらしいわ。確かにIT業界は変わり者が多いという事実には納得・・。
常識は人それぞれだけど、普通の社会生活を送り、人と関わり合って生きていく以上最低限のラインというのはある。しかしそのラインを飛び越え、予想も付かない行動や言動をやってのけてしまう妖怪的な人が・・!
でもそれって非ITの会社にも存在するわよね。
音楽業界も殆どが変わり者と言って良い!ポジションにもよるけど、よほど自分のビジネスに対しての確固たる信念や行動力が無ければ、駄々っ子軍団と言って良いかもね・・ふふふ。
ピポ子も昔から変わり者と言われるけど、最近はその事実を少しずつ受け入れることにしたわ。ただし、"物づくりの立場"においては変わり者でないと意味がないけどね!さ、今日も猫の後ろ足の匂いを嗅いでからお仕事!
タイムラインがメディアを変える!
つぶやき効果
ピポ子の周りはTwitter人口が高いけど、認知度が上がってきたのは本当に最近の事よね。
ある調査会社が、10日間という期間で602名の男女にアンケートを取ったところ、Twitterを知っているのは全体の73.3%、男女比では男性が76.9%、女性が69.5%と男性の認知度の方が高くなっているわ。
利用経験は、認知度同様男性が12.7%と女性を上回っているんですって。つぶやき数は"1~2"と答えた人が51.9%、"3~4"が26.9%で"4つぶやき以内"が78.8%と、意外と皆さんつぶやいているみたいね。
ピポ子はエンタテインメント系だから24時間つぶやけるけど、会社ではなかなかつぶやけないものね。
因みにつぶやいてるテーマは、男女ともに「食物関連」が最も多く、次いで「ゲーム」、「ビジネス」という順番になっているんですって。確かに食物の情報は欲しいわ。何処のお店がおいしいとか生きた情報が瞬時に得られるものね!
Twitterは140文字という限定された中での表現だから書き手の人間性やリアルな感情が浮き彫りになって、情報的にも信頼性が高い気がするし。iPhoneでのTwitter利用度も全体の5割近くだそうなので、今後更にライブな情報が得られそうよ。最新データでは世界で日に5000万ツイート(スパム系は除いて)されてるそうよ。その内、日本は10.7%を占めてるみたね(世界第三位)。
それにしても単純にタイムラインにリアルタイムなつぶやきが記録されるだけで、これだけ影響力が出てきたのは驚きよね。このメディアの感覚が理解できない人には何がそんなに凄いのか、皆目見当が付かないと思うわ。単純なメディアだけに実は応用力が試されるのよね~。
その辺の面白さはまた今度レポートしましょうね。それではツイートを頼りに街へ出よう・・かしら!?
ゲーム業界の人件費は・・・
日本はアウトソースの対象!?
北米でのマルチプラットフォーム対応の次世代ゲームの制作費は、平均で1800万ドルから2400万ドルなんですって!この数字だけ見ると、凄い!と思ってしまうけど、一般的な映画制作費の平均は6500万ドル、更に広告費として3500万ドル上乗せされるから、いかにゲーム制作費が安いか分かるわね。
でもここ5、6年次世代ゲーム機の開発を求める声が高まり、ゲーム開発予算は膨れ上がってきたものの、ゲーム会社はある膨大な費用だけは支払わずにすましているの・・それは"人材費"よ!
映画では、俳優や監督などプロジェクトに関わった人達が数百万ドル要求するのに対し、ゲーム業界ではこの種の費用が支払われた事がないというのだから驚いちゃうわ。
何度かこのブログで取り上げている日本のアニメ制作の現場同様、現場の人間達が僅かな給料しか得られていないという惨状は同じようね。それでも米国におけるゲーム開発者の所得の平均は約7万3316ドルで、日本の水準よりずっと高いのだそうよ・・。
米のゲーム開発会社はオーストラリアや中国にアウトソースを行っていて、日本もその対象として検討されているとか。これだけ素晴らしいコンテンツを生み出してきた我が国が・・アウトソースの対象か・・何だかショックだわ。
好きな事を仕事にしてるのだからと諦めて受け入れている現場の皆さん、そろそろ業界のヒエラルキーは一気に崩壊させなくてはいけないわ!良いコンテンツはギュウギュウの中では生まれない。自国の文化を残すためにも声を上げていきましょう!
iPhoneユーザーの場合・・・
男っぽいユーザーに向けて
「Touch the Number」をはじめとする人気iPhoneアプリを世界に送り出しているテクノードの代表、水野和寛氏が興味深いインタビューに答えていたわ。
水野氏曰く、携帯電話のユーザーは女性がメインでメールが主力、コンテンツも口コミで広がるのに対し、iPhoneは男性ユーザーが多く、ITリテラシーの高い人がPCのブログやYouTubeの動画を通じて広まる傾向にあるのだそうよ。
どちらかと言えば、モバイルよりインターネットのサービスを利用していたような人達が多く、携帯が"女性的"だとすれば、iPhoneは"男っぽい"印象が強いのだとか・・
なるほど。確かに男性は直線的なものに強く、女性は曲線的な感性が強いものね。
テクノードでは携帯向けのコンテンツも制作しているのだけど、こちらは情報を客観視し分析をして戦略を立てているんだそう。一方iPhoneでは、現段階でモデルとなるユーザーは確立されていないし、今後どう発展するか未知数なので主観的に楽しく制作しているんですって。その結果人気アプリを生み出す結果になろうとは・・素晴らしい事だわ。
水野氏はiPhoneアプリはプロジェクトあたりの工数が少なく期間が短いので、企画からコーティングまで全部行う優秀な個人や個性的なゲームを作る少人数の開発会社を探しているんだそう。それに伴い、アプリの収益は広告と課金の両面で進化していくのではないかと語っていたわ。それには同感!
USACO Inc.でもアプリについてのアイディアが出ているし、AppleのサイトではIPad発売前にアプリ開発用の"SDK"も有ることだし・・やれ!って言われてるみたいよ。勿論"男っぽい"アプリになるのは間違いないけどね・・ふふふ。
少年ジャンプ、アメリカ版
世界共通コンテンツ
歴史ある「週間少年ジャンプ」!中学生の時夢中で読んでいたわ。『NARUTO』や『ONE-PIECE』など気になる看板漫画も盛り沢山連載中よね。
しかしこの日本を代表する漫画雑誌、米国で大人気なんですって!
サンフランシスコを拠点とする米Viz Media社が、2002年11月から「英語版少年ジャンプ」を販売を開始すると、第1号の売上はなんと30万部!2008年の段階で毎月の売上が21万500部、書店以外での購買契約の割合は54%だそうよ。
読者の年齢層は中央値で16才、成人は37%、うち女性の割合が36%という意外なような、意外じゃないような数値もはじき出しているの。
連載されているストーリーの題材は、忍者、海賊、死霊などの他『遊戯王』のようなカードゲームも人気らしいわ。作品の殆どは少年誌ならではの闘争や戦いが描かれているけど、テーマとなる"友情や複雑な深層心理の描写"が従来のアメコミとは一線を画し、人気の理由の一つになっているようね。
そういえば、最近『NARUTO』にはまりつつあるのだけど、この作品を薦めてくれたのが実はピポ姉なの!彼女は全く漫画を読まなかったのに、この漫画を通じて登場人物達の複雑な背景や心の動きに感動したそう。
こうして周りをよく見てみると女性がジャンプ系の漫画をよく読んでいるし、コミケでも未だジャンプ系のサークルは多いし、ツイッターで『NARUTO』を検索すると、海外の人のつぶやきが殆ど・・。
キャラクター商品は"北米仕様"という記述があるし、日本国内というよりも国外での人気がこれほどまでとは・・驚いたわ!誇るべき日本のコンテンツ、電子化に向けて更に飛躍させなくてはいけないわね。出版業界の皆さん、自己防衛に気を取られてないで援護射撃よろしく!
色で誘導したいなら・・
色彩リスティング効果
街にある求人誌は、オレンジや青などの表紙のものが多いわね。でもこれには意味があるんですって!
よくネット上で、いくつかのキーワードを併せて登録しておくと、そのワードで検索された時検索結果ページに広告が自動的に表示される"リスティング広告"というものを見かけるけど、特に代表的なのは『バイト』『転職』のワード。それらの広告に使用されている色では、『アルバイト』は"暖色"、『転職』では"寒色"が殆どなんですって。
その理由として、暖色は楽しさや面白さ、エネルギー溢れる色合いなので『アルバイト』向き、寒色は冷静さや真面目さ、知性をイメージさせることから『転職』向きという事らしいの。
確かに求人誌の種類によって色合いが異なっているのは、こういう思惑があったからだとは・・。ユーザーに対して直感的にわからせるというのは、非常に大事な事よね。この傾向を活かして、お見合いの席に暖色系のお部屋を使えばお互いのテンションは高まるかしら?逆に大事な会議の時は寒色系のお部屋だと話がまとまりやすいかもしれないわ。
そう言えば、ピポ子家のクッキーの箱はオレンジ色なのよね。あ、だからついついおやつに手が伸びてしまっていたんだわ!これからは、ブルーの布でも上にかけておこうっと・・無駄か。
独立独歩で行きたいなら・・
コミケ
「冬コミ」・・この言葉でピン!と来る人は多いはず。
最早日本の代表的な祭典のひとつとなった漫画の祭典「コミックマーケット」。去年で遂に77回目を迎えたわ。12/29から3日間、東京ビックサイトで開催されたこの大祭、入場者数はなんと51万人!昨年と並ぶ過去最高の来場者数記録したのだけど、企業ブースでは不況を反映してか、グッズのデフレが目立ったそうよ。
通常コミケでは、創作系、ゲーム系、漫画、アニメ系と様々なジャンルの同人誌を販売すると同時に各企業もブースを構えて様々な自社のキャラクター商品を販売しているの。そのブースでしか手に入れられない限定商品があって、これまでは5000円から10000円の商品が飛ぶように売れていたのに、今回はストラップやテレホンカードなど1000円前後の手頃な商品に人気が集まり客単価もグッと下がったそうよ。
ただひとつ例外なのは、バーチャルアイドル「初音ミク」の商品は約1時間で完売だそう。恐るべし・・ミク人気!
当日会場でエアタグをポストしようと、行く予定をたてていたのだけどスケジュールが一杯で行けなかったのよね。最近ではコスプレをするために800円を支払わなくてはいけないなど、ピポ子が訪れていた当時より色々規制が厳しくなっているようでちょっと残念。でも当日の映像で、外国の方がコスプレを楽しんでいたりする姿を見て何だか感慨深い気分になったわ。
人と人が触れあい、自分たちの作品を発表する・・時代は変わってもこのスタイルは普遍のものかもしれないわね。自国の文化、コンテンツをどんどん発信していこうというエネルギーは本当に素晴らしい!本当に力強いと思うわ。
ある意味エコなビジネスを始めるなら・・・
Dr.iPod
大切なiPhoneを落としてしまい、スクリーンにヒビが入ってしまった!・・なんてよく聞くけど、その修理費は結構なものよね。
日本ではメーカーに修理に出すしか方法が無いけど、アメリカでは通常の半分の修理費でiPhoneやPCを修理する「iPod doctor」という専門家がいるんですって。しかも電話一本で出張してくれて、スクリーンの交換程度なら車中で行うという対応の早さよ。
ドクターのレオンタリスさんはこの仕事を一人でこなし、今では引っ張りだこの毎日。1年ほど前から断然依頼が増え、新しいものを買うよりも修理して使おうという人々の意識が高まってきたと話していたわ。不況で節約モードが高まってきた為、こうした再生ビジネスは今最も注目を浴びているの。
日本ではなかなかこういったビジネスは成り立たないけど、需要はかなりあるはずよ。その場で直してもらえるのなら有り難いし・・でも融通が利かないから無理だろうなぁ。
アメリカではその他にも、ソファーの修理を請け負う「Doctor Sofa」という業者が人気だそうよ。最近は、売上の8割以上が"解体"なんですって。家賃の問題で狭い部屋に引っ越した為、ソファがエレベーターに入らない・・そこで、一端解体し部屋で組み直すという魔法のような職人技が活きてくるという訳。なるほど、でしょ?
でも、こうしてものを大事にするという習慣が当たり前になればエコロジーに繋がるし、しいては自分たちにも返ってくるから素晴らしい事なんじゃないかしら。ピポ子の歌じゃないけど、始まりは終わりで、終わりは始まり・・大きな打撃があったからこそ人間は色んな事に気づけたのよね。さ、日本も再生・・ううむ。
-NYのiPodドクターweb-
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